Column / In-Ear Monitor
イヤモニってなに?
はじめてのイヤモニ入門
歌手やバンドが耳につけている、あのイヤホン。中で何が聞こえていて、なぜ使うのか。現場でイヤモニを組んでいる立場から説明します。
イヤモニってなに?
イヤモニ(インイヤーモニター、IEM)は、耳に入れるイヤホン型のモニターです。
ライブでは、自分や他のメンバーの音を聞くための音(返し)が要ります。これまでは足元に置いたスピーカー(転がし)で聞くのが普通でしたが、それをイヤホンで聞くのがイヤモニです。
転がしとの違い
転がしでも、機材によっては一人ずつ違うバランスにできます。
ただ、隣のスピーカーの音やドラムの生音も一緒に耳に入るので、「歌が聞こえない」「ギター上げて」と、音量の取り合いになりがちです。
イヤモニは耳元に直接届くので、まわりの音に邪魔されにくくなります。人数分の音を別々に送れるつなぎ方にしておけば、ボーカルは歌を大きく、ドラムはクリックとベースを大きく、というふうに一人ひとり合わせられます。
- 自分の声や楽器がはっきり聞こえ、音程やリズムを確かめながら演奏できる
- ステージを動いても、耳に届くバランスが変わりにくい
- ステージ上の音量を下げられるので、客席の音も整えやすい
- 同期のクリックとガイドを、自分の耳にだけ流せる
音はどう届いているの?
マイクや楽器の音と、同期のオケを、ミキサー(卓)に集めます。卓の中で、メンバー一人ひとりに合わせた音量バランスを作り、それぞれに送ります。
ワイヤレスと有線
ワイヤレスは、送信機から電波で飛ばし、腰につけた受信機からイヤホンに届けます。動き回るボーカルやギターに向いています。
有線は、ケーブルとヘッドホンアンプでイヤホンにつなぎます。座って演奏するドラムやキーボードなら、有線でも困りません。
各楽器の音量を手元で変えたい場合は、個人用のミキサーを置く方法もあります。
イヤモニに必要なもの
| 機材 | 役割 |
|---|---|
| ミキサー(卓) | メンバーごとの音量バランスを作る |
| 送信機・受信機 | ワイヤレスで耳まで届ける |
| ヘッドホンアンプ・個人用ミキサー | 有線で届ける/手元で音量を変える |
| イヤホン | 耳の穴にしっかり入るタイプ(カナル型)。各自で持つのが一般的 |
全員分を新しくそろえるか、有線にするかワイヤレスにするかで、費用は大きく変わります。機材を買ったあとも、つなぎ方や、一人ずつのバランス作りの準備が必要です。
機材をそろえる前に試したいなら、卓・送信機・受信機をこちらで持ち込み、設営と調整までやります。メンバーごとのイヤモニで1人¥8,000〜。用意してもらうのは、耳に入れる有線イヤホンだけです。→ 料金を見る
使ってみると、こう変わる
自分の声や楽器がはっきり聞こえるようになると、音程やリズムを確かめながら演奏できます。自分に合うバランスが決まって扱いに慣れてくると、リハでの返しの調整もスムーズになります。
自分の声がちゃんと聞こえるから、歌いやすい。気持ちが乗ってくると「次どこだっけ」となる瞬間があるけど、ガイドが教えてくれるので迷わない。
使うときの注意
お客さんの声が遠く感じる
耳をふさぐので、歓声が聞こえにくくなります。客席の音を拾うマイクを立てて、その音をイヤモニに少し混ぜると自然になります。置き場所やつなぎ方は会場の音響担当と相談します。
音量を上げすぎない
聞こえにくいときに全体の音量を上げると、耳に負担がかかります。まずイヤホンがしっかり入っているかを確かめ、それから歌や楽器ごとのバランスを見直します。
毎回リハで確認する
設定を保存できる卓なら、前回のバランスから始められます。とはいえ会場やマイクが変われば聞こえ方も変わるので、毎回リハで確かめて調整します。
この仕組み、次のライブから使えます
日程・会場・メンバーの人数を教えてもらえれば、必要なものと費用をお伝えします。機材はこちらで持ち込んで、設営と調整までやります。オケのデータ作りは1曲¥3,000〜、イヤモニは1人¥8,000〜(税込・交通費別)。初回の相談は無料です。
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