Column / Sync
同期ってなに?
はじめての同期演奏入門
バンドのライブでよく聞く「同期」。ステージで何が流れていて、メンバーはどうやってズレずに演奏しているのか。現場でマニピをやっている立場から説明します。
同期ってなに?
同期演奏は、あらかじめ作っておいた音源を、バンドの生演奏と一緒に鳴らすやり方です。この音源をオケと呼び、ライブではパソコンから流します。
オケに入れるのは、メンバーだけでは鳴らしきれない音です。シンセ、ストリングス、コーラス、効果音などを足すと、4人のバンドでも音源に近い厚みが出せます。
このオケを用意して、本番で再生する係がマニピュレーター(マニピ)です。
どうやってズレずに演奏するの?
オケは決まったテンポで進むので、メンバーのほうがオケに合わせて演奏します。そのための合図が「クリック」と「ガイド」です。
クリック
曲のテンポで「カチ・カチ」と鳴るメトロノームの音です。ドラムだけが聞くやり方と、全員が聞くやり方があります。
ガイド
次の展開の直前に「サビ・2・3・4」と教えてくれる声です。盛り上がって曲の場所を見失いそうなときでも、入りがそろいます。
クリックとガイドは会場のスピーカーには出さず、メンバーのイヤモニやヘッドホンにだけ送ります。お客さんに聞こえるのは音楽だけです。
オケの形:2mix・ステム・パラ
オケは、まとめ方によって3つの形があります。細かく分けるほど、あとから音量を調整しやすくなります。
| 形 | 中身 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 2mix | オケ全部を左右2本(ステレオ)にまとめたもの | とりあえず流したい |
| ステム | シンセ類・コーラス類など、グループごとに分けたもの | グループごとに音量を変えたい |
| パラ | トラックを1本ずつ書き出したもの | 細かく作り込みたい |
どの形でも、クリックとガイドはオケとは別のファイルにしておきます。
同期に必要なもの
パソコンのほかに、音を外に出す機材と、合図を聞くための機材が要ります。
| 機材 | 役割 |
|---|---|
| パソコン | オケを再生する。本番前に全曲を通して、止まらないか確かめる |
| DAW(音楽ソフト) | Ableton Live や Logic Pro など。オケとクリックを並べて鳴らす |
| オーディオインターフェース | パソコンの音を会場の機材に送る箱。オケとクリックを分けて出せる出口の数が要る |
| イヤモニかヘッドホン | クリックとガイドを聞く。とくにドラムがはっきり聞けることが大事 |
手持ちのパソコンが使えるか、どこまで分けて出すかで、費用は大きく変わります。
機材をそろえる前に試したいなら、オケのデータ作りだけでも頼めます。お持ちの音源から、オケとクリック・ガイドを音声ファイルにして1曲¥3,000〜。ソフトへの並べ込みや、本番の再生は別メニューで相談できます。→ 料金を見る
使ってみると、こう変わる
生のバンドに、音源と同じシンセやコーラスが重なります。「CDみたい」ではなく「生なのに音が厚い」と聞こえるのが、同期のいいところです。
テンポや構成はオケが引っぱってくれるので、メンバーは演奏や歌に気持ちを向けられます。
同期をやるなら、ドラムのイヤモニは外せないです。クリックもオケもクリアに返ってくるので、テンポも曲の切り替わりも迷いません。
使うときの注意
パソコンが止まらないようにする
オケは事前に音声ファイルに書き出し、ほかのアプリは閉じておきます。止まったときにどうするかも、リハで決めておきます。
クリックを客席に出さない
会場の音響担当(PA さん)に、客席に出す音とメンバーだけが聞く音を事前に伝えます。リハで流して、客席に出ていないか耳で確かめます。
曲間の段取りを決めておく
次の曲を誰の合図で始めるか、MC中は止めて待つか。リハで決めておくと、本番がだいぶ楽になります。
この仕組み、次のライブから使えます
日程・会場・メンバーの人数を教えてもらえれば、必要なものと費用をお伝えします。機材はこちらで持ち込んで、設営と調整までやります。オケのデータ作りは1曲¥3,000〜、イヤモニは1人¥8,000〜(税込・交通費別)。初回の相談は無料です。
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